ワンバントーク

AI家計相談チャットのプロダクトマネジメントと実装

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ワンバンクの支出データをもとに、キャラクター「ワンバン」と会話しながら家計を見直せるチャット機能。2026年1月に先行公開、3月5日に正式リリースした。

ワンバントーク

記録のその先へ

家計簿アプリは支出を記録して集計してくれますが、そこから何をどう変えればいいかを読み解くのは大変です。一方で、お金の悩みは生活水準が知られるようで人には相談しづらく、調査では約7割の人が「お金の相談をしづらい」と答えていました。そこで、自分のデータを知っているキャラクターに気軽に相談できれば、記録のその先にある「家計の改善」まで届けられるのではないかと考えました。

ワンバンラボで小さく試す

最初から完成形を目指すのではなく、2025年に実験的な機能を出す場所「ワンバンラボ」をつくり、その第一弾として支出について質問できる「AI支出トーク」を公開しました。Webで実装してアプリ内に表示することで、アプリのリリースを待たずに改善を重ねられるようにしています。利用データやユーザーインタビューからは、「何を聞けばいいか分からない」「でも的外れなことは言われたくない」という声が見えてきて、これがワンバントークの設計の出発点になりました。

アプリ内でAIを使った新機能をクイックに試せる実験場を作成した。

最初はワンバンではなくロボを使って検証。ユーザーにわかりやすいようにトークンを電池として表現した。

話題から始まる会話

様々なリサーチを繰り返すうちにAIに話しかけるハードルが高い点が懸念として見えてきました。話しかける話題が思いつかないのです。そこで、まっさらな入力欄ではなく、ワンバンなどのキャラクターのほうから話題を差し出す体験にしました。その人の支出データをもとに気になりそうな話題を提案し、タップするだけで会話を始められます。

気分で選べる3つのキャラクター

同じアドバイスでも、どう言われたいかは人やその日の気分で変わります。そこで、優しく寄り添う「ワンバン」、ムダを見逃さない辛口の「デビルワンバン」、とにかく褒めてくれる「ナルヨーニ」の3つから相談相手を選べるようにしました。キャラクターごとに口調や表情、動きを切り替えられるプロンプト・データ構造をエンジニアと一緒に設計しました。

会話から家計を動かす

教えてもらうだけで終わらず、その場で行動に移せることも大事にしました。予算の設定やカテゴリの変更、支出の手入力、ポケットの作成などを、会話の流れのまま依頼できます。お金に関わる操作なので、AIが勝手に変更するのではなく、提案された内容をユーザーが確認して確定する流れにし、安心して任せられるようにしています。

チームでの進め方

エンジニアやデザイナーと少人数のチームを組み、毎日の定例で仕様を決めながら開発を進めました。細かく計画するよりも、早く出してユーザーの反応から学ぶことを優先しています。AIエージェントの開発は計画するよりまず動かしてみて体験を検証することが重要です。自分でフロントエンドを実装することで、すぐに形にして確かめられるようにしました。